今日の最後の授業が終わり、湊は蓮が来るのを待っていた。次々とクラスメイトたちは帰路についたり、部活へと向かっていったりして、教室には湊と他数名の生徒しか残っていない。正直必要以上に触りたくなかったが、佐伯から押し付けられたノートをパラパラとめくってみると、ほとんど何も書いていなかった。もうすぐノート…
「中原」蓮が教室へと戻って行った後、背後から湊はすぐに声をかけられた。「あ…佐伯」振り返ると、佐伯というクラスメイトが湊を威圧するように立っている。「相変わらず、仲、良さそうだな、五十嵐と」「それは…幼馴染、だから」「ふーん。それだけなのかなぁ」ニタニタと笑うその笑みに湊は不快感を感じていた。彼の舐…
そんなこんなで、蓮と湊の交際はスタートしたのだが、これと言ってこれまでと何かが劇的に変わることもなく…「みーなと♡」「蓮、近い」「また教科書忘れちゃった♡貸して♡」蓮は相変わらずだった。「付き合う」となると何やら大それたことのようでドギマギとしていた湊だったが、変わらない蓮の態度に安心して湊も今まで…
一週間の主従関係
9
12月
2025
下駄箱で靴を履き替えて建物を出ると、雨粒がぽつりと額を打った。「あ…雨…」悠馬は確かめるように手を出すと、ぽつりぽつりと雨粒が掌に落ちてくる。「何?雨降ってるの?」靴を履き替えた凌が悠馬の隣に立った。その手には赤い雨傘があった。「悠馬、傘持ってる?」「いや…今日は、持ってない」「そう、じゃあしょうが…
裏話
7
12月
2025
記事を閲覧いただきありがとうございます!本記事では本サイトにて連載しております「蓮×湊」の創作裏話について記せたらと思います。以下ネタバレを含みますので本作をお読みになってからの閲覧を推奨します。↓「蓮×湊」第一話の動画はこちら↓Youtube TikTok***まずは簡単に蓮くんと湊くんの性格や生…
こちらは有料会員限定記事となります。(多少過激な表現があるため)こちら(震える吐息と甘い温もり【#010】)のお話の続きとなりますが、読み飛ばしても展開に支障はありません。***人気のない踊り場はシンとしており、ただ自分の早まる鼓動の音だけが聞こえてくるようだった。湊は思わず右手で胸の辺りを押さえた…
一週間の主従関係
6
12月
2025
この弱小なバレーボール部の部員は、全学年を合わせてもたったの4人しかいなかった。すなわち、大会に出場することはできないが、廃部寸前だった部の熱心な勧誘に、悠馬は心打たれ、入部を決めた。しかしいかんせん人数が少ないため、コートはいつも一面だけ準備をし、2対2で練習を行なっていた。準備は早く来た人が行い…
一週間の主従関係
2
12月
2025
「なんでこんなのもわからないわけ?バカなの?」凌は深いため息をついた。「くそっ…オメーの説明わかりづれぇんだよ!日本語喋れ!」馬鹿と言われて黙ってられるほど、悠馬は大人ではなかったが、実際自分があまり頭が良くないという自覚はあった。悠馬は、今危機的状況にあった。もうすぐ行われる期末試験。その試験にて…
裏話
1
12月
2025
記事を閲覧いただきありがとうございます!本記事では「凌×悠馬」の誕生秘話について軽く記せたらと思います。短い記事になりますが是非お楽しみください👍↓「凌×悠馬」第一話の動画はこちら↓Youtube TikTok***話の始まりとしては11月初旬の頃、蓮×湊の話も1つの区切りがつき、新しいカップリング…
蓮が湊を抱えたまま向かったのは、人気のない階段の踊り場だった。屋上は閉鎖されており、この踊り場に近づく生徒はいない。「蓮、どうしたの、こんなとこ連れてきて…」蓮は湊をゆっくりとおろすと、階段に腰掛けた。「誰にも、邪魔されたくなかったから」そう言って蓮は自分の隣に座るように湊を促した。正直に自分の気持…